鬼姑レシピ#13 ミッちゃんドレッシング
鬼「まず今日は、故事来歴から」
嫁「まあ大げさな!たいていそれ程でないときもったいつける、という方がいるようですよ」
鬼「フンと云っておきなさい」
誕生秘話?
舅が長野の伊那町出身で県人会があるのですが、金持ちのおばさんがある日漬物を持ってきてくださったの。じぶんの畑で採れたピーマン、青唐辛子、ナスを大まかに切って、生醤油、麹だけで漬けたもの。
塩辛そう、と思って食べてみたら、その旨いこと、炊きたてのご飯で。
ところがどうしても、その味が出ない。思うに大きな瓶に大振りに切った野菜をいれて、麹と醤油で3ヶ月もサッポロの寒い物置において、初めてこの味が出来たのね。
何度も失敗して、諦めた時、お嬢様が有名な醸造元に嫁いだミッチャンから、東京に酒粕が届きました。
漬物は無理でもと作ったドレッシングがこれ。
嫁「随分長い来歴ですねー」
鬼「コホン」
材料 酒粕適宜、お醤油、茄子、ピーマン、茗荷。以上
作り方 ナスはへたをとり、2つ割にしたものを5mmから1cmに切り水にさらす、ピーマンは縦に1cm巾、茗荷は薄切り。
ドレッシング酒粕はぬるま湯で和らげ輪切りの青唐辛子とたっぷりの醤油に混ぜます。
水切りした野菜にトロリとかけて出来上がり、唐辛子の残ったのはビン入れお醤油で漬け込めばいつでも使えます、近頃の唐辛子は辛すぎます。しんなりしてから召し上がれ。
鬼「本物を知らない方がこれで商売できますって仰ったわ、茗荷の季節に」
嫁「ああ、インチキ漬物ね」
鬼「ウーーそんなとこです」
青唐辛子忘れないでねー
ドレッシングなんだよねこれ?
今日のレシピはまたいちだんと良くわからないけど、食べたことがないから想像できない。
食べてみますから送って下さい、お母さん。
青唐辛子を柚子胡椒で代用したらどうかな。
多分、ぜんぜん違うものになりますけど、どうだろう?
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※鬼姑はみておりませんが、息子がお伝えいたします。
レシピと文章と料理と写真:給食センター(鬼姑) 編集:唐沢 豪貴(おっとり美人?嫁の亭主)
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